リバースエンジニアリング3:シングルシートカバー

シート形状を変更する為に、前回ダメになったシートカバーの一部を再利用します。
ただこれも微妙に歪んでいるので、よく見ると罠だらけ・・・・・。
各部がほんの少しずつ全部ズレており、水平も出てなければ左右対称でもない。
あー危ない危ない・・・騙されませんよーもう。

ズレを修正する為に削るにも、まずは固定しなくてはどうしようもないので、適当にマットを貼ってパーツをシートに固定します。
どうせ削ってしまうので適当でかまいません。

テールエンドは真っ直ぐでは無くラウンドしていて欲しいので、少し丸める予定です。
真っ赤な文字で小さく「HONDA」のロゴを入れてみたいですね。
ここも蓋をします。

ズレていると言う事は、カットラインも違うって事。
これを直さずに進めると、ALLズレてるカウルの出来上がり。
あーやだやだ、固定出来たらベルトサンダー等で、削りで対応します。

さみしく残った引っかけ部品。
もうベロベロで汚くなってしまった。
高精度な位置出しが出来ないとカバーが動くようになってしまうので、前回よりも更に詰めます。
ギッチギチにハマった状態で固定したまま合体です。
リバースエンジニアリング4:シングルシートカバー

その前に段付きシートカウルの穴を埋めなきゃいけません。
型紙を作って大体の大きさを把握します。

シートサイドはパテ盛をして結合しておきました。
まだ削りが甘くて面が出てませんが、現時点ではパーツを固定してくれるので良しとします。
しっかしパテ層の厚みがヤバいです(笑)。なんてこった。
お金払ってこんな板金されたら、ぶっ飛ばされますね。

角も丸めておきます。
硬いゲルが出てきてしまっているので、削るとどこかに飛んで行くので危ない。
後で巣穴を埋めなくてはいけませんが構わず進めます。

これだけの大空間にはゼロから築層出来なそうなので、予め単板を作って切っておきました。
こいつを置きに行って、そのまま毛足の長いチョップドマットで周囲から包んでしまいます。
今回の築層にも様々な方法を駆使しており、久々に作りがいがあります

ちょっとだけホットボンドを付けて留めた状態です。
もう二度と開けることもない(と切に願う)ので、このまま袋状に封印します。

優しくギリギリの樹脂料をキープしながら、ガラスマットをそっと置いてゆきます。
硬化するまでしばし休憩です。