GSX-R1000 クラシックレーサーカスタム⑰

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妥協しない

妥協を惜しまず少しずつ変更を加えてゆくと、どこかに矛盾が現れることがあります。
カウルは上から固定の法則が破られた場合、それはカウルの歪みや、取り付けネジ部のテンションに跳ね返ってきます。

今回は著しくカウル位置がズレました。
カウルの取りつけ穴の問題、理想の形状などを単体で追った結果、アッパーの位置がズレました。
カウル類が完成しつつある今、これを調整しておく必要があります。

アッパーのカウル形状は、ミラー分も含め造作墨なので、今回はアッパーの取り付けステーを作り直して変更します。
アルミ板から切り出しますが、厚い物を使うので、電動工具を使っても汗びっしょりです。

試作の為の試作を作ります。
折返しの回数、曲げ角度も含めて、試行錯誤です。

スクリーンの取り付けも考えてステーを変形させる必要があるので要注意。

何となくの形状は把握できました。
何とか修正可能な範囲に収まりそうです。

曲げ角度の微修正で対応できそうです。
よしよし。

挫折もしない

数々の試作の山を作りながら、本番を目指します。
電動ソーがあっても「簡単です」とはとても言えない作業です。

切り出した素材を整えます。
原始的ですが、型紙って重要です。

素材を整えたら、型紙元に転写してゆきます。

ステーは切って曲げりゃ良いってもんでもなく、いろんなお助けツールがあります。
ポンチとかリーマーとかなくても何とかなりますが、大した金額では無い割りに「圧倒的に」仕上がりが良くなるので、こういったものは必須です。

ポンチがしっかりと狙ったところに正確に穴があけられます。
当たり前ですがとても大事な事です。
仮にボール盤があったとて、固定できなきゃ同じことです。

正確に穴が空けば、車両に当てがって見ても、ボルトがするりと入ります。
ボルトに余計なストレスが掛からないのは大事です。
穴部分は、大径のドリルで面取りして、更に綺麗に仕上げます。

一旦できましたが、汚いのでこの後ランダムサンダーで磨きまくります。

拘りを貫く

角度や位置はピッタリ。
変なテンションも掛からず、すべてのカウルがパチリと嵌ります。
こうでなくてはいけません。

在庫していたスクリーンも出して、カウル実装状態を再現した上で、微調整します。

センターが出た状態で、ミラー穴を開けます。

サイズ、位置、角度など、全てのパーツが調和を始めると、それは「おお!」と感動を呼びます。
GOALイメージが正確な為、調整も正確という訳です。
ドンドン形になって来ました。

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