ん?どしたどした?急に
いや、GSX-R「ジスペケ」って言えば、この複眼の丸ライトかなーて。
あー、確かに人気あるよね、海外でも。
そう、このレジェンドを今のバイクで作りたくなっちゃった!
流行りじゃん!ネオクラブーム!
単純w
徹底的にイメージを煮詰める
古いバイクって格好いい
若かりし頃憧れた、SUZUKI GSX-R1100。
こいつがなんでカッコイイか?ってデカいし長い!要するに堂々としているんですね。
今の1000CCはまるで一昔前の400CCのようにコンパクトになってしまいました。
ツンと跳ね上がった短いテールからタイヤが飛び出し、いかにも速そうですが、デザイン的には人が乗車して初めて落ち着くデザインとなっています。
その点このGSX-R1100通称「イレブン」は堂々としていて、停車しててもほれぼれします。
後にHayabusaへと続いたアルティメイトスポーツの元祖ですが、すでに市場では玉数は減りつつあり、アルミのLツインフレームは白錆びだらけです。
実際に何件かバイク屋を見て回りましたが、カウルは綺麗にポリッシングされてても、カウルから除くマフラーやエンジンは白く粉を吹き、ありとあらゆるところを手直ししないと、ちょっと格好がつきません。
いくらレストアが趣味でも、そんな手のかかる車両を所有するのは気が重いというのが正直な結論でした。
クラシックブーム
世は空前のクラシックブーム・・・ってそりゃそうです。
私も含め、購入層がどんどん年齢を重ねてゆくわけですからね。
メーカーからは、様々なオマージュ作品が世に放たれていますが、どうも似て非なるものばかり。
私が欲しいのは、もっと「あの頃」に忠実で、見た瞬間にタイムスリップしてしまう様なバイクです。
そんな事情もあり、趣味のPhotoShopを駆使し、カウルスワッピングの可能性について考えてみました。
ベース車両を検討する
予算の都合もありますが、最新のGSX-Rを買ってきてバラすにはちょっと気が引けます。
色々調べるとK1~4までと、K5以降ではGSX-Rのデザインは大きく違う模様。
K3~K4は同モデルですが、K1~K2に比べフューエルインジェクションがマルチホール化されたりして、低回転のトルクをUPした乗りやすいモデルになっています。
更に、2003年以降排ガス規制が厳しくなり、車検時にはガス検が必要になるなど面倒になりましたが、K3であれば触媒コンバーターが最初からついていないので、音量黄瀬だけでギリギリクリアできることもわかりました。決まりです。
百聞は一見に如かず
バイクのカウルスワップをする際の要所は、目指す姿に対して「骨格レベルで不可能かどうか」と言う点に尽きると私は思っています(経験上)。
具体的に言うと、シートレールの角度や長さ、タンクの形状などが肝になります。
PhotoShopで合成し、どうにかフレームのみの画像を作り出し、スワップしたいバイクの横姿の画像も手に入れて、両者を前輪の外輪レベルで縮尺を合わせ、検討します
こんな風にイメージをざっくりと作りながら、細部のディテールに拘りまくって行きます。
シートカウルはボテっとしていて大分ボリュームがありますが、角度的にK3のレールは抑えられていて、何とかフィットしてくれそうです。
ダブルクレードルフレームでは無く、ごく普通のツインスパーになってしまうことで、どのくらい格好悪くなるか(雰囲気が壊れるか)と心配していましたが、思いの他気にならず「これはこれでアリ」な感じがします。
イレブンの薄いタンクの形状とは全く違い、エアクリーナーが給油口ギリまで飛び出しているせいで、その分足りなくなったガソリンタンク容量を稼ぐために、シート前・股間付近からフレームの下に一部潜る様に伸びています。
ここの矛盾を処理するための”とっておきの技”として、ペイントパターンの切り返して「そうは見えなく」しています(黒く塗りつぶした部分)。
フロントフェンダーの先端も、少し前に伸びすぎてて似合わないような気がしますので、カットするなり何なりして、コンパクトにするとよりマッチしそうです。
見慣れてくると、シートカウルの形状に違和感(もう少しロー&ロングが良い)を感じるのですが、あまり”やりすぎ”るとハリボテのようになるので、ここは実車を買ってきてバランスを見ます。
現物合わせ
さて!あらかじめ買い込んでいたカスタムパーツを装着し、旧車のカウルやステーなどのパーツも何とか集めて、一式フィッティングしてみました。
アッパーカウルはスラントが弱くて、丸い大きなライトが2つ付いてるGSX-R1100の89年式を用意しまし、対するシートカウルは「シュっ」としている90年式のツインテールレンズですので、89と90と03の”3身合体GSX”と相成りました。
エキパイはそもそもチタンで出来ているので、チタン&カーボンのブライトロジック社のスリップオンを利用することで、フルチタンエキパイになっています。
クレバーウルフのカーボンリアフェンダーもよく似合うし、前後のブレーキホースもさり気なくSwegeLineにてステンメッシュ化しておきました。
サスやブレーキまではやらずとも、パーツチョイスに成功し、綺麗なライトチューン車になってくれそうな予感がビシビシ伝わってきます。