ZX-10R J/KをNinja化する㊿+⑨

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KAWASAKI
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デザイン沼

私が感じていた”不気味の沼”は、結局乗り越えることが出来ませんでした。
今回は数日置いて「なし」となりました。
楽しい事でもあるし、苦しい事でもある。でもデザインは楽しい。
生涯勉強です。

引っかかる。作業が止まるって事は、Yesではない。
脳から「違う」と言うサインが僅かでも出てるって事です。
そういった場合、潔く作業をやり直します。

迷ったら原点に返るのは基本。
今回のモチーフはこのカラーリングの大胆な白の使い方です。
後方に流れるスピード感があり、ツートンの魅力を存分に発揮しています。

ここまでUndoして考え直します。

子持ち亀甲は良かったものの、よくよく見ると和柄感が強すぎました。
うっかりすると、年寄り臭くなってしまいます。
「和柄じゃない。幾何学模様だ」といちいち説明し直さなくてはいけないような物を、苦労して装飾する理由もないので、見直すことにしました。

ここは素直にZX-10RSEに倣い、KAWASAKIのフラッグシップである事を誇示します。

ハニカムパターンを配し、どう見せるかを考えます。
ZX10Rのロゴやゴールドのラインを下げ、ハニカムを挟み込みます。
ガンメタリックのグラデーションのハニカムとし、タンクカバー側にも続けます。

10Rロゴ周りも厳しく設定し直します。
ゴールドからの接続を絶って隙間を空けます。

これを決定稿にします。
全体的に、引き算方向に動いてスッキリさせました。
スポーツ方向に振りたいのか?品よく纏めたいのか?気が付いたら少しずつコンセプトが足し算になってしまう、私の悪い癖が出ていたようです。
結局ゴールドのラインも一部細くして、スポーティ方向ではなく上品にまとめました。
亀甲パターンも試行錯誤してしまいましたが、最終的には主張が強すぎ、それを打ち消そうとアッパーにラインを加えたくなったり、シートにも加飾したくなってきてしまいました。
ひたすらオンしてしまい、終いには引き返せなくなるパターンに陥りそうだったので、ここでグッと引き戻して纏めます。

デザイン修正

レーザー墨出し機を使って細かい修正を掛けます。

ラインの修正も完了

ロゴもサイズ違いや抜き違いで多数用意し、バランスを計ります。

案の定、何個か試しましたが、この位がよさそうです。

ペイントは車みたいにドバドバ吹く必要はないので、エアブラシでは細すぎますが、通所のガンでは大きすぎます。
ここは、低圧・低エアで細めの経口のガンでのんびり吹きます。

かなり小さいスペースへのロゴも、細めのガンで薄く吹きます。

クリアで保護して完成。

各パーツも準備して塗装スタートです。
低圧で局部的に吹くので膝の上にカウルを乗せ、プラモデルの様に塗装します。
マスキングも簡易にしています。

薄く吹いて、どんどん進めます。

ロゴも綺麗に抜けました。

本体にも時々付けて確認します。

少しラインの太さも変更し、刺し色を入れると、一気に華やかになります。

インターバルを挟みどんどん進めます。

タンクサイドカバーも半分まで完成。
何もしていないのに、現車合わせしましたが、レーザー墨出し機の力なのか?シンメトリに出来上がりました。

狙い通りです。やはりシンプルな方が仏壇に合うと思います。
後にオーナーが手を入れて加飾する余白を残しておくことも、楽しみとして大事でしょう。

乾燥と塗装に時間は掛かりますが、繰り返しながら、まだまだ続きます。

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