Kawasaki Z1000 07

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満足している点

コストパフォーマンスが高い。中古車として価格もこなれてきており、50万円程度でかなりよ良いコンディションの車両が購入できる。スチールフレームだが軽く、カウルも工夫してあるので安っぽさは無い。A型の角を落としたような滑らかな曲線が演出するボリューム感は、跨ってみると意外にマッチョ。

不満な点

前後ともに柔らかすぎて踏ん張れないサスペンション。特にフロントが酷く、一番固い状態にしてもまだ柔らかいと来ている。ハイレートのスプリングと油面調整でクリアできるが、ハードメニューなカスタムはちょっと気が重い。

走行性能

ノーマルでは期待できない。サスが柔らかすぎ、更にダンピングが効いてないので、峠では大きなバンプを拾った後でオツリを貰って飛び上がり、ヒヤリとする。沈み込むサスを信用して高速コーナーに飛び込んでしまった場合、もうラインは変えられないので、本気を出しちゃいけない。

乗り心地

ノーマルだとツーリングバイクかの如くフワフワと乗り心地が良く、高速道路での移動では眠気を覚えるほど上質。加速も一呼吸してから伸びてくるような感覚で、ツーリングでの長距離移動では全く疲れを感じないので、泊りがけで遠くに行きたくなってしまう。A型に比べエンジンからの微振動がほとんどなくなったので、手足の痺れも感じない。

積載性

小さなバッグであればリアに積載可能だが、あまり期待はできない。タンクはスチールなのでマグネットが効くが、エアクリーナーの容量を稼ぐためにコブのように盛り上がった形状なので、そこへ更にマップバックなどを付けると不格好になる。

燃費

排気バルブでの加速制限が効いているためか、20km/l前後を維持してくれるので、お財布にも優しい。ただガソリンタンクの容量が少なめなので、航続距離で300kmは走れない。

故障経験

全くない。9R系のエンジンはこの時点ですでに成熟しており完璧である。馬力的には今のリッターよりも控えめな為か、排熱もおだやか。

総評

A型からの反省なのか、見た目と中身が違うので、ストファイにしたいのかツアラーにしたいのか?よくわからないバイク。価格とスペックを見れば非常に買い得感のあるバイクなので、デザインが好みなら買い。足回りの補強さえ済んでしまえば、欠点の少ない優等生である。

カスタムの例

GPZ900Rのカウルを纏ったKAWASAKI Z1000 2007

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