RN46J XSR900 CafeRacerカスタム⑪

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試行錯誤

お好み焼きの油引きのキャップまで引っ張り出して試行錯誤しております。
世の中にある使えるものは、なんだって使います。
まさか作ったメーカーも、想定外の使われ方でしょうけど。

今回使うヘソを適当に加工します。
スラントしている部分に設置するので、電動ソーで斜めにカットです。
因みに電動ソーの刃は、木工用ではなく、鉄鋼用の目の細かい刃に切り替えると、FRPやファイバーパテを綺麗にサクサクと切る事ができます。

スラント部分はこんな感じです。
形状が複雑すぎるのでとっとと諦め、一度適当に切った物を当てがって固定します。
面倒ですが、その後でもう一度最終化するという二段階方式を取ります。

ベロ部分を残しておかないと固定出来ないので残してますが、パテが硬化後は切り飛ばします。

位置をマーキングして準備完了。
穴の胴の部分はある程度残っているので、パテを流し込んでも塞き止めてくれます。

繊維質で非常に塗りにくい、パテですが、上手早く塗ってゆきます。
ガラスマットをギザギザハサミで細かく切ったものをノンパラ樹脂を多めに加えて撹拌します。


ファイバー多めパテ(エアロジル)が完成したら、今度はそこにタルクを加え粘度を上げます。
金属製のゴツイヘラなど強度のあるもので、グリグリと再び撹拌します。


食べかけのキャラメルのような強烈なネバネバを作ったら、素早く硬化剤を混ぜます。
ステンレス製のコテを使って、漆喰壁を塗る職人さんみたいに、塗りたい量を正確にコテに取り、開始地点にパテを置き、一気にワンストロークで塗ってゆきます。
何度も言ったり来たりしている時間も無いし、汚くなるのでNGです。

ディテールUP

粗大ごみにしか見えなかった狂ったカウルは、まだ完全では無い物の確実に修正されてきました。
シンメトリが出つつあり、スクリーンエンドも左右で長さが整いました。
タンクの均一で美しいシルエットが、再びオーラを呼び戻してくれるかの様です。
自分を信じること、諦めずに続けることの大切さ、を実感します。

まだガタついているところはありますが、出口は見えつつある感じ。
あと2~3回の手術で回復しそうです。
折返しの幅も左右でミリ単位で整えたり、スクリーン取り付け用壁の出面も均一にしたいところです。
ここから先はどこまで時間を掛けるか?自分次第です。

大まかな位置が出てきたので、ようやく細かいディテールも気にして修正してゆきます。
ここからはベルトサンダーとランダムポリッシャーの両刀使いで行きますが、高さが在ったりして削りが大きくなりそうな部分は、切削力の高いベルトサンダーで一気に削ります。
少し削りすぎてもいいので、とにかく+の部分を指の腹で感じ、徹底的に潰します。

目をつむり、指の腹で感じる「高くなっている丘」を見つけてどんどんマーキングしてゆきます。
低いところはポリパテで埋めますが、石の様に硬いファイバーパテを手で削ろうなんて正気の沙汰ではありません(ぶっちゃけ削れません)。
赤い部分は全部ベルトサンダーで整えてゆきます。

タンクカバーは平たんではなく、膨らんだり凹んだりしながら有機的で美しいラインが際立ちます。
ヘソのベロも綺麗に削って面イチにしました。
複雑な面がファイバーパテで埋まってしまった部位もあるので、面で広く陥没させたい部分はランダムポリッシャーにマジックパットを付けて広く均してゆきます。
硬いファイバーパテに対抗するには、#80ぐらい荒いサンディングペーパーを使い、スピードを上げて切削力を上げると丁度良いです(そのぐらい硬いです)。

粗大ごみから急速に芸術品へと雰囲気が戻ってきました。
ここから先は大きな外科手術はもうないので、ポリパテに切り替えディテールを上げてゆきます。
徹底的に拘りを詰め込んでゆきます。

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